そんなある日。


「あ、先輩!玉ねぎも安いですよ」


「本当だ!2つ買っていこうか」


私は雨宮先輩と2人で夜ご飯の買い出しに来ていた。

毎週日曜日に、すみれ荘は買い出しをすることになっている。


「それにしても、すっごい混んでるね。はぐれないようにしないと…」


「本当ですね…」


先輩の言う通り、スーパーは普段よりすごく混んでいた。

多分、セールをしているからだと思う。


「あ、そう言えば、高城君が今夜はカレーがいいって言ってました!」


「じゃあ、今夜はカレーにしようか?人参、まだあったかな…」


雨宮先輩は考え込む。