『……別に…いいんじゃない?』 俺の口から出たのは、 そんな言葉。 違う…。 自信がないんだ。 すみれは、自分を選んではくれない。 だから、それしか言えない。 『すみれは?』 『もう、寝ました』 平然を装って何気なく聞くと、 琉生が言う。 これで、よかったんだ。 今までどおりいられるのなら、それで。