ルームシェア~7人の王子様~



「どうしたらいいか、分からなくて…」


私は下手な笑を浮かべる。


例え、高城君と付き合ったとして、
すみれ荘のみんなとは、どうなってしまうんだろう?

断ったら、
高城君とはどうなってしまうんだろう?


今は、それが不安でしょうがない。


今までどおりにはいられないことが、
1番怖くて。


「俺は…なんもできないけど…。すみれの力になりたい。それだけだ…」


「琉生君……」


「だから、すみれが千尋の事が好きなら付き合って欲しいし、そうじゃないなら……俺…と……」


言葉の途中で、
琉生君は口を噤んだ。


「琉生君…?」


私が声をかけると、
琉生君はビクッとして、
なぜか照れたように私を見る。


「なんでもない。とりあえず、お前はどうしたいの?」


その言葉に、私は言いよどんだ。



「私は ────── 」