ルームシェア~7人の王子様~



その言葉に、
今まで感じたことのないほど胸が騒いだ。


たしかに…そうなんだよね。

私以外男の子な訳で。


でも…みんな優しいから。
そんな安心感があって。



その時、


「ただいまー」


その声と共に生徒会組が帰ってきた。

リビングに入ってくる前に、私は鈴屋君に告げる。


「私は、大丈夫だよ。みんな、私の事、すっごく考えててくれて…優しいから」


私は生徒会組を迎に出ようとリビングの扉に手をかけた。


「だから……心配なんです……」


鈴屋君の呟きが背中に聞こえ、振り返った時には、もう既に鈴屋君はお皿を洗う作業に取り掛かっていた。