ルームシェア~7人の王子様~



「へっ?カップル?」


私は訳が分からず聞き返す。


「あ、もしかしてご夫婦ですか?それでも大丈夫なので、1枚お願いできますかね」


何を言っているんだこの人達は。
私は一ノ瀬先輩を見上げる。


また一ノ瀬先輩も、
何を言っているんだと言う顔で私を見下げる。


と、その時、


「あ!」


そんな声と共に、華恋ちゃんが私の背中を一ノ瀬先輩の方へと思い切り押した。

無防備な状態だった私は、
そのまま一ノ瀬先輩の胸の中に思い切り飛び込む。


カシャリ!


シャッターの音が聞こえたのは、
それからすぐの事だった。


私は起きている状況を理解できずに、
ただ、先輩の胸の中で目をパチクリさせていた。

看病してもらった時に見た、先輩の鍛えられた身体を思い出してしまい、途端に恥ずかしさが込み上げて、私はバッと一ノ瀬先輩から離れる。


「ご、ごめんなさ…」


私は赤くなった顔で言う。
先輩も頬を染めて、あぁ…いや…と小さく言う。


「随分シャイですね、お二人。パパとママはお家でもこんななの?」


1人記者がしゃがみながら華恋ちゃんに問う。


「あの…だから、そんなんじゃ…」


「ううん!いつもはとっても仲良し!」


私の言葉を遮るように華恋ちゃんが答えた。


なっ、何言ってるの!?


「そうなんだ。いいね、仲良しなパパとママで」


「うん!」


記者の方達は、メモをとったりしながら華恋ちゃんの話を聞いている。


私は話に割り込むこともできず、一ノ瀬先輩の隣で華恋ちゃんへの取材が終わるのを待った。


なんか勘違いされてるけど……。
華恋ちゃんが楽しそうなら…いいのかな…?