「うわー!大きい!」
華恋ちゃんは、左側にある観覧車を見上げて言った。
実は私も遊園地なんて小学生以来なので、かなりはしゃいでいる。
「でも、最初はあれ!乗ろう!」
私以上にはしゃいだ華恋ちゃんが指差したのは、この遊園地名物のジェットコースターだった。
小学生でこれを最初にチョイスするとはなかなか……。
私達は引っ張られる形でそのジェットコースターの列に向かった。
「俺は下で見てる…」
一ノ瀬先輩が歩きながらボソりと言う。
「先輩、大丈夫ですか?」
見ると元から肌白なのに、
余計に顔色が悪くないように見える。
「人混みに酔った…」
「分かりました。無理しないで下さい」
「ありがとう…。荷物持ってるぞ…」
一ノ瀬先輩は私のバックを持ってくれる。
「ありがとうございます」
一ノ瀬先輩に背中を見守られながら、私達はジェットコースターの列に並んだ。


