ルームシェア~7人の王子様~

電車で揺られて1時間。

アナウンスは間もなく終点を告げようとしていた。


「お兄ちゃん!遊園地なんて何年ぶりかな!?」


私の隣に座る華恋ちゃんが、
一ノ瀬先輩に向かって言う。

本当は、華恋ちゃんと2人で行く予定だったのだけれど、

2人だけでは心配だと、申しわけないことに一ノ瀬先輩も付いてきてくれることになった。


「大人しくしてろ」


「はーい」


先輩はアウトドアという感じではないし、早くも疲れ始めてる感じだ。

電車には結構な人が乗っているし、
遊園地も混みそうだな…。


終点の遊園地前につき、
私達は人に押される形で電車を降りた。

右手には華恋ちゃんの左手が繋がっている。


「両手を繋げるなんて、久しぶり…」


華恋ちゃんはしみじみと言う。


華恋ちゃんの左手には、
一ノ瀬先輩の手が繋がれている。

失礼だけど、案外お兄ちゃんをしているみたいだ。


私達は入場券を買うと、早速遊園地に足を踏み入れた。