……あれ?


前を向いて初めて気が付いた。


そう言えばまだ陽が来ていない。寝坊でもしてたのかな?



ホームルームが始まったにも関わらず、一向に現れる様子がないプリティボーイ陽くん。


陽、朝弱そうだもんね。

っていうか、陽の寝顔絶対可愛いよねー。うん。萌える。



──なんて考えていると、突然、胸ポケットに入れていた携帯が震え出した。


先生に見つからないようにポケットから取り出し、確認する。


メールだ。


開くと、送り主は煌だった。



【今日溜まり場来いよ!門過ぎた所で壱が待ってるから】



……え。今日も?


二日続けてのお誘いに思わず眉根が引き寄る。



え、もしかして毎日な訳ないよね?


そうだとしたら絶対に嫌だ。妃奈とも遊びたいのに!



……どうしよう。昨日行ったし今日は行かなくてもいいよね?買い物も行きたいし……。


うん。今日は行かない事にしよう。


そうと決まれば早速返事だ。



【今日は用事あるからやめとく!】



「送信……っと」