ふっと笑みをこぼした律希は、悔しいけどかっこよかったり…する。




「活動内容は簡単に言えば…

学園を守ること」




はいはいそうですか……って、は?



学園を…守る?




「物理的な意味で?」


「物理的な意味で」



………えと、物理的ってつまり…

日本でいう政治家がとおーく国や国民を守るってことじゃなくて、

自衛隊みたいな人たちが敵から戦って国や国民を守るということ…?




「……は?」


「ま、今は特になんにもないけど…またすぐに問題起こるだろうし。

問題が起きたらすぐ集合かけるから、それまでは別に来なくてもいい…


でも集合かけたら解決するまで毎日顔合わせると思えよ?」




……めんどくさい!怪しい!


けど、行かなきゃ私の命は…




「…詳しく教えてよ、活動内容!」



「めんどくさいから問題が起きたらな

あと、その妖狐の管理もよろしく」




そう言って律希は、何にもなかったかのように倉庫の扉を開けて、どっかいってしまった。




_ガチャン




「………


意味分かんないっつーのおおぉ‼︎‼︎」





私の叫び声に、腕の中の妖狐ちゃんは、驚いたように


ピクリ、と体を動かした…