「『裏生徒会』?」


「そー…知ってるの?」



私の質問に凛はもちろん、と驚いた表情でうなずいた。



「この学園では有名だよ!

ここ、生徒会って結構な権力を持ってるじゃんか?」


「うん、それは知ってる…だって……」



この学園に入学して早3週間…


この3週間の間、生徒会の動きを見るだけでそれはすぐ分かった。


だって、対応がまず違う!

先生たちは生徒会にすっごい甘くて…ちょっと何か問題あっても、生徒会ってだけで許してしまうのか?ってほど!




その理由は簡単、その生徒会は全てにおいての成績優秀者…そしてなににしても完璧だから。


この進学校での完璧…それは、将来が明るいことを意味するものなんだって。



超難関大学の進学ほぼ確実のような者たちが生徒会に集められる、そんなモノなんだって。





生徒会長は特に特別だそうで…


成績は常に学年トップ、かつ運動神経バツグンの文武両道。


そして性格も最高!



それに…



なんと、ある大手不動産会社の一人息子なんだそうで!




…………完璧な人材なんだとか。