鬼姫マラントデイズ

「っ、隠れてないで出てきなさい‼︎」



「嫌だ」




普通に返してくれた…!って、違う、そこじゃない!


今、確かに左奥から聞こえた。


私は左奥の大きい棚を見つけた…あの陰?



「……『弓器出し』」



私のつぶやきと同時に、私に手には1m程ある弓が現れる。


別に人間界に多くあるような、機械みたいなものじゃない…



見た目は木で作られてるようにしか見えないけど、結構妖力がこもっている。


だから打たれた相手は矢の痛みだけではなくって、妖力の痛みもとても感じる。




私は剣術が苦手…けど弓はとっても得意。つまり遠距離が得意。


素手が苦手ってわけじゃないけど、断然弓の方が得意。



けど……目標が見えなきゃ、弓は使えない。




だから出てもらわなきゃ困るのに…!




「あなたは、何者?」