のそのそとベッドから這い出て、制服を身を包む。



「いただきます…」


週に2回、意外に料理が上手くなった金鞠が作る朝食を食べる。


目玉焼きにトースト、牛乳にグレープフルーツ。



…なんか、物足りない。



美味しいはずなのに、食べても食べても心は埋まらない。






「…霧花?どうしたの?」



「ん?なんにもないよ」



「…ウソ」



金鞠は悲しそうな表情をしながら、小さく口を動かした。




「…じゃあ、なんで泣いてるの?」




「え…?」





食べていたトーストに涙が流れ落ち、しょっぱい味が口の中に広がった。



私の涙腺は壊れ、涙は終わりを知らず流れてくる。




ただただ胸が潰されるような思いで、無理矢理トーストを喉に流し込んだ。





「…ぅぅ…あ……」




口から発せられる、言葉とならない音。


ただただそんな私の様子を金鞠は見つめていた。





「…こ、まりぃ……」




「どうし、たの?」




「…私、もう…

みんなと一緒にいれないよおぉ……」





「!なんで⁉︎」