鬼姫マラントデイズ

「霧花、できるだけ相手の動きを止めろ!」





「分かった!」






私は右手の拳を強く握る。




今はとりあえず…突っ込んでみる!







「はああああああああああ!!」








熱い熱い拳を、影が向かった先の木へとぶつける。




ごめんなさい、木さん!



ちょっと…ダメージかかります!






_ドオオオオオオォォォン


_ミシッ…






低い衝撃音の後、木の奥の奥でなにかが折れる音がした。




その音がしたと同時に、また影は飛び出して来た。






今だ!