「大地、できたからいつでも来るのよー!」



ドアの奥から聞こえるお母さんの通った声。






「……律希、君は僕の親友だと勝手に思ってるけどさ。

…さすがに彼女だけは、譲れないかも」




自分の部屋から出ると、お母さんが笑顔ででっかいチーズとチーズをすりおろすみたいな機械を持っていた。





「大地、チーズかける?」



「…うん、たくさんかけてよ」














_もう、声は聞こえなくなっていた。