つられるように私も乾いた笑みをこぼした。
…どうしよ、なんて言葉をかければ良いか分からない。
けど…凜は、ずっと私を心配してくれたんだよね。
「…ありがとう、凜」
「……どういたしまして!」
凜はそう言うと、にへらっと笑った。
相変わらず可愛いその笑みに、また私はつられるように笑う。
けど、さっきとはなんか違かった。
「私は確かに鬼だよ。
けど、追放されて…悲しい気持ちはあるけど、人間になりたいと思ってる。
陰陽師と一緒にいちゃいけないかもしれない…
けど、私…凜と一緒にいたい。
…ダメ、かな?」
「………そ、そんなわけないじゃん!
霧花ったらー!」
がばっ!と私に抱きついてくる凜。
嬉しくて、ちょっと目が熱くなった。
肩ごしに、少し微笑んでいる気がする律希を見た。
「…てゆうか、なんで律希が『たらし』?」
「あー…だってさ、こんなやつだけど顔だけは良いっしょ?
だからモテんだよね。
小学校は一緒だったんだけどさ…家柄とかもあって一緒にいなきゃいけない時もあったんだよ。
そしたらいろいろな女子たちに私が嫉妬されたんだよね」
…美男も美女も、大変なんだなぁ。
「で、なんか陰口とか言われるのにうんざりした私は。
お母さんとお父さんにこいつとの婚約を破棄してくれるように頼んで、
それでもうこいつとは中学で分かれて、それっきりー」
凜も律希も苦笑いを浮かべる。
本当に大変だね…
わかるよ少しはその気持ち!
私も婚約者である幼馴染と別に大した恋愛感情もないのにいろいろしたし…
…ん?
「…えと…婚約者?」
…どうしよ、なんて言葉をかければ良いか分からない。
けど…凜は、ずっと私を心配してくれたんだよね。
「…ありがとう、凜」
「……どういたしまして!」
凜はそう言うと、にへらっと笑った。
相変わらず可愛いその笑みに、また私はつられるように笑う。
けど、さっきとはなんか違かった。
「私は確かに鬼だよ。
けど、追放されて…悲しい気持ちはあるけど、人間になりたいと思ってる。
陰陽師と一緒にいちゃいけないかもしれない…
けど、私…凜と一緒にいたい。
…ダメ、かな?」
「………そ、そんなわけないじゃん!
霧花ったらー!」
がばっ!と私に抱きついてくる凜。
嬉しくて、ちょっと目が熱くなった。
肩ごしに、少し微笑んでいる気がする律希を見た。
「…てゆうか、なんで律希が『たらし』?」
「あー…だってさ、こんなやつだけど顔だけは良いっしょ?
だからモテんだよね。
小学校は一緒だったんだけどさ…家柄とかもあって一緒にいなきゃいけない時もあったんだよ。
そしたらいろいろな女子たちに私が嫉妬されたんだよね」
…美男も美女も、大変なんだなぁ。
「で、なんか陰口とか言われるのにうんざりした私は。
お母さんとお父さんにこいつとの婚約を破棄してくれるように頼んで、
それでもうこいつとは中学で分かれて、それっきりー」
凜も律希も苦笑いを浮かべる。
本当に大変だね…
わかるよ少しはその気持ち!
私も婚約者である幼馴染と別に大した恋愛感情もないのにいろいろしたし…
…ん?
「…えと…婚約者?」

