そんな思いながらに始まった英会話の授業。


青い目をした金髪先生…すごい、初めて『本物のアメリカ人』を見た!


本でしか見たことなかったもんなぁ!



……けどみんなは別に普通。


うーん…昔見たことがあるのかな?




「Hello!
I'm John.

Nice to meet you!」


『ナイストゥミートゥー…』



う…やっぱり全然違う、

いくら優秀生徒が集まってるこの学園でも…発音とか、アクセントとか本物と全然違う!


……ま、私はもちろんできないけど。



むっずかしーな、やっぱり英語って。



実は鬼の村っていうのは、日本の異次元空間にあるようなところにある。


いや、山の奥の奥にあるんだけど…


妖力、と呼ばれる力が強くなきゃ見れないの。



ま、そんな日本にある鬼の村だもん…公用語はもちろん日本語で。


英語を話せる人なんて、だーれもいない!



基本言ってしまえば私たち鬼の一族の仕事は…特にナシ。

ただ、たまーにいるんだよね…鬼の存在を知る人間の妖力高い奴が。


そいつらが良い奴なのか悪い奴なのかは分からない…



けど貴重な依頼だからどんな依頼でもやり通す…それが鬼の一族。



もちろん悪いこともするわけで…


ま、ある程度の制限はかけてるよ?基本、殺しはナシだし。



けどそんな鬼の一族を悪く思わない陰陽師の一族がいるのももちろんで…