あたしの手を伝う勝也の鼓動は
すごく速かった。
「わっ・・・・・すごい」
「わかってくれた?」
「うん・・・・・」
「そのくらい勇気の要る
告白だったんだけど?
付き合ってくれるかな?」
あたしは大きく頷いた。
それから 付き合い始めたあたしたちは
喧嘩もするけど
ちょっとそこらの
カップルには負けない強い絆で
つながってると思っていた。
それなのに・・・
―――別れよう―――?
既読をしたものの返信はしなかった。
【きっと勝也の悪ふざけ】なんだから
そんなのに付き合っていられるほど今は暇じゃないの!
通販雑誌の
ベットとかソファーとか
勝也との同棲を夢を見ながら
チェックしているんだから。
すると次々と勝也から
送られてくるLINEのアラーム音
既読さえしないで無視をしていた。



