「勝也と何かあった方がまだマシ」


「えっ?それって女と揉めた?」


「その方がマシ」


「意味わかんないんだけど
何やったの?」


「間違っちゃった・・・」


「な・何?」


「部屋を間違っちゃったの!!!」


そこからあたしの夕べの一部始終を
希美に聞かせた。


話し終わると希美は一言
「あんたバカ?」
って・・・。


その言葉 ほんとに痛い
それなのに


「どーしょうもないバカだわ!
バカを出せと言ったらあんたを真っ先に出してやる!」


と かなり冷たいお言葉。


「どんな奴だったのそこの住人」


「背が高くてスエット姿だったけど
カッコよかったかも・・・」


「ふーん その人にキスまでされて
よく最後までヤラレなかったわよね
密室で?片方は少し酔ってて?」


「結構いい人かも
誕生日だから許してと言うと
許してくれたから」


「ばーか!電話番号知られてるんでしょ!
これから始まるんじゃない?その人からの復讐が!」


も・・・マジで怖いんだけど希美さん・・・。