「アハハ!やっぱりバカ女だ」


「・・・だって・・・
いきなり別れを言われて
それも今日あたしの誕生日なのに
こんなことになって・・・
あなたにも迷惑かけて・・・」


「誕生日?」


「そう笑っちゃうでしょ
誕生日ってことで
今回の事を許してください!」


泣きそうになるのを我慢しながら頭を下げた。


「・・・・・・」


『そんなの許せるわけないだろ!!!』
と言われるのを覚悟していたけれど


しばらく何か考えていたようだけど


「まぁ・・・しょうがない
代わりに1回デートしろ」


とあっさりといいよって。


「すみませんでした
彼女さんと仲直りしてくださいね」


「とりあえず電話するわ!」


え・・・。


あたしはその部屋を出てすぐに
その番号は着信拒否にして
行くはずだった203号室には
行かないで家路に向かったのだ。