新川さんはあたしが座ってる前に
中腰になり目線を合わした。
「金曜日の事だって
本当はお前が恋を見つけに合コン行くとか
言うから行かせまいと
わざと仕事をさせたんだ
本当はあの時点で提出してたし
あの時お前が言った通りだよ
それにさ好きでもない子に
高価なもの食わせねーよ」
「えっ・・・でも・・・
京子さんは?菊地さんは?」
「京子の名前はともかく
なんでそこに菊地さんが出る?」
「カフェ行ったとか言ってたし・・・」
「二人きりじゃないし
丁重にお断りしてるし」
「あたしのこと好きじゃないし
自惚れるな!って・・・」
「口から出た出任せ
本心じゃなかった」
「京子さんは?
復縁したんじゃないの?」
「復縁?するわけないよ
お前のせいで別れたんじゃないし」
「えっ!?」
今まであたしに命令してたのは?
「正確に言うともうお前が
乗り込んできたあの日の時点で
別れてたしって言うか別れ話の途中に
乱入してきたのがお前」
「はぁ?」
「はじめは面白半分で
からかうつもりだったんだけど
ま・・・そう・・・
オレの方がハマってしまった!
ってところかな?」
「うそ・・・」
「覚えてるかな?
川沿いの屋台でツレに会ったときのこと」
覚えてる
いつもと違う新川さんを見た気がしたときだ。



