「お前こそいい案が浮かんだのか?」


「ペアールックなんてどうかな?
他は梨沙の案も良かったしさ」


「小林の?もしかして手作りってヤツ?」


「そう!お前なんで知ってんだ?」


「あたしがね 部長代理に聞かれて
説明したら『夏には関係ないだろ!』って
即却下されちゃった!祐くんはいい案だね
って言ってくれたのに・・・ねっ!」


「ゆ・祐くん?
かなり親しげだけど?」


あ・・・
塩田さんって言わなければいけなかったのに。


「親しいよなあぁ~梨沙!」


「ああ・・・うん」


「知り合いなのか?」


「さぁ?」


「さぁ?って!答えろよ」


「ノーコメント!
まさか?気になるってか?」


「別にぃ~関係ない事だから」


すると祐くんは謎の微笑みを見せながら


「そうか・・・関係ないか
梨沙飯食いに行くぞ」


祐くんはあたしの手を取り
『じゃーな』
と部長代理の前から退散した。