菊地さんが去って異様な雰囲気が流れた中
祐くんが聞いた。


「智之!
美人の菊池さんとデート出来てうらやましいな
お持ち帰りしなかっただろうな?」


「アホか!お前じゃないし!」


「オレは真面目な男だから
そんなことしないよ」


「そう言うことにしとくわ!
今は悠里ちゃんだったっけ?
一筋だもんな
だから新人には手を出すなよ!」


あたしのこと?新人って?


「ハイハイわかりました!
お前こそどうなん?
彼女と上手く行ってんのか?」


「今はフリー」


「別れたのか???」


「ああ」


「クリスマスの売りの商品のヒット作
生産第1号をプレゼントしたって言ってたのに
その数ヵ月後に別れたって?」


それ・・・あたしのせいです。。。


「まぁ色々あってな!」


「そっか。。。だから夏の商品は
デザインするのをやめたのか?」


うん?やめた?あれだけ
昼も惜しんでやってたのに?


「ああ…いい案が浮かばないし
それってオレの仕事じゃないしな
お前の仕事とらないよ」


「よく言うわ!
ライバル意識丸出しだったくせにさ」


「アハハ」


「笑って誤魔化すな!」


この二人って見てて楽しい。