「これとこれ」
「そしてこれでしょ」
途中のコンビニで買った食べ物を
テーブルいっぱいに並べてると
「ちょっと!!!
二人で食べきれないでしょ!
買いすぎ!」
と 怒られ
「それにこれ!!!
ダメでしょ」
初めて買った酎ハイをダメだと
取り上げられた。
「全然ダメじゃないしぃ~
今日からか解禁なのよ!」
「あ・・・そうだったね
それなら乾杯しようか
誕生日おめでとー!」
缶をプシュッと開けた。
「ありがとっ!」
あたしも開けて
『乾杯!!!』缶と缶を合わせる。
「いきなりだけど
別れた理由は?」
「ホントに 希美はいきなりだね・・・
勝也はね 好きな人が出たんだって」
「え・・・マジ?しかも
それをこのタイミングで言う?
誕生日の前日に」
「信じられなくてさ
何かの冗談でさ【なーんて嘘】って
笑ってくれると最後まで思ってた
バカなあたしでしょう」
「ああ・・・そうか・・・
実はね あのね」
希美から出たのは信じがたい言葉だった。



