「ちなみにボクはさっきも言ったけど、乱馬の幹部。
ウミとソラも幹部ね。
で、さっきのカオリが副総長。
あとでカオリにも自己紹介してもらうね」




こくん、と珈琲を飲むキラ。

ウミとソラはオレンジジュース。

淹れてくれたのは、何故かお屋敷内にいるメイドさん。

ふりふりの、本物のメイド服を着ていた。

何でメイドさんがいるのだろうか?




あたしの前にはイチゴミルク。

美愛の前にはココアが置いてある。

飲み物、本当に何でもあるんだな。





「そういえば、カオリの対応だけど、気にしないで良いから」

「え?」

「アイツ警戒心強いから、誰に対しても最初はああなの。
口調もきついけど、別に悪い人じゃねーから」

「警戒心強いのは当たり前ですよ。
あたしたちも、いきなり来てしまいましたし。
あたしはもう慣れました」



「美愛は?」と見ると、あたしを見て驚いた顔をしていた。

うん、まだ慣れていないね。




「お待たせしました」



カチャッと扉が開き、カオリくんが入ってくる。

そして胸元から、懐中時計を取り出す。

…カオリくん、不思議な人……。