パンパンパンッ!
「「「ようこそ!乱馬へ!!」」」
クラッカーの激しい音の後、ウミ・ソラ・キラが笑顔で拍手をしてくれた。
その部屋は、初めて見るほど、大きな部屋だった。
最初このお屋敷内に入った時通された部屋なんか、比べ物にならない。
沢山美味しそうな料理の乗った長方形の茶色いテーブルに、並べられた7つの椅子。
テレビに豪華なシャンデリア、お魚の優雅に泳ぐ大きな水槽など、現実離れした空間だった。
あたしと美愛は恐る恐る椅子に腰かけた。
あたしの目の前にはイチゴミルク、美愛の前にはココアが置かれていた。
最初あたしたちが頼んだ飲み物、覚えてくれていたんだ。
「改めて乱馬にようこそ、お姫ちゃん!」
キラが名前の通りキラキラした笑顔で話す。
あたしも自然に笑みがこぼれた。
「てか、改めて自己紹介するね!
ボクは相馬雲英。
お祖父様は三金高校の校長。
お父様は相馬組の組長。
お母様はダイヤモンドパークの社長だよ」
「オレは虹見羽美」
「オレは虹見奏楽」
「「虹見警視総監の息子。
よろしくー」」
「姫神宮花桜梨です。
トウヤに仕える執事、しています」
「九条院透哉。
九条院財閥の御曹司」
「久留米凛です。
元赤青神の総長していました!」
「田島美愛です。
元赤青神の副総長です」
こう考えるとあたしと美愛も含めて、皆個性が強いな。
色々な肩書持っているじゃない。