《Kiko》
月曜日の朝は、いつもどこか憂鬱な気分になる。
だけど晴れた空を見上げたら、そんな気分も晴れた。
昨日も今日もすっきりとした晴れ。
いつまでもうじうじなんてしていられなくて。
だけどこの気持ちはたったの1日では忘れられない。
でも、もう諦める。
それに三吉くんだってもう話しかけてこないなら、きっとすぐに忘れるはず。
「……こ!希子!」
「え? 春馬、どうしたの」
見上げていた顔を下ろして、隣を歩く春馬のことを見ると。
春馬はわざとらしく、大きくため息を吐いた。
「さっきからばかみたいに上向いて歩いてるけど、頭でもおかしくなったのかよ」
「ただ空見上げてただけじゃん!」
「つうかさ、空元気もほどほどにしろよ」
……なに言ってんの。
空元気なんかじゃないよ。
たくさん泣いた。
莉子も一緒に泣いてくれた。
月曜日の朝は、いつもどこか憂鬱な気分になる。
だけど晴れた空を見上げたら、そんな気分も晴れた。
昨日も今日もすっきりとした晴れ。
いつまでもうじうじなんてしていられなくて。
だけどこの気持ちはたったの1日では忘れられない。
でも、もう諦める。
それに三吉くんだってもう話しかけてこないなら、きっとすぐに忘れるはず。
「……こ!希子!」
「え? 春馬、どうしたの」
見上げていた顔を下ろして、隣を歩く春馬のことを見ると。
春馬はわざとらしく、大きくため息を吐いた。
「さっきからばかみたいに上向いて歩いてるけど、頭でもおかしくなったのかよ」
「ただ空見上げてただけじゃん!」
「つうかさ、空元気もほどほどにしろよ」
……なに言ってんの。
空元気なんかじゃないよ。
たくさん泣いた。
莉子も一緒に泣いてくれた。