この空の下でめぐり会う奇跡



予想はしていたけどほんとに
美空から電話がかかって来た。


「どういうこと?浮気って」


「お互い様だろ」


「したの?」


「はぁ?」


「浮気したの?」


「想像に任す」


「あたしはしてない方に賭ける
一樹はそんな人じゃないもん」


「お前はどうなんだよ」


「してない」


ハハハよく言うよ
あの男と居るところ
あの時が初めて見たんじゃないんだよ。


「まぁどっちにしろ
約束通り12月24日に会おう
それで話をしよう
あ・・・あいつとデートの約束があるのか?」


口調はモロ喧嘩腰。


「どうしてそうなるのかな?
一樹と話せば喧嘩ばかり
どうしてなんだろう」


「知るかよ!」


また連絡すると言って
オレから電話を切った。