顔を見ると今にも死にそうな顔をしてる。
「そうだ!おまじない」
美空を引き寄せ
ギュっと抱きしめた。
「どう?落ち着いた?」
「うん・・・」
美空の鼓動も落ち着きを見せた
その時だった。
『ゴホンッ!』
咳ばらいが聞こえてきた方向を見ると
そこには親父が立っていた。
あ・・・・・。
「おいおい・・・お前たち
仲がよろしい事で・・・」
と同時に美空が、
『もー!恥ずかしい!』
と言いそうな顔をしてオレを見た。
「紹介するよ 彼女の美空」
「そう よく来てくれたね
上がりなさい」
「はい お邪魔します」
中へ入ると母が待ち構えてた。
普通よりは背が高い母親は
立ってるだけでもインパクトがある。
歩く足を止めてしまった美空。
その様子に母が
今まで見たこともないような
超笑顔で
「待ってたのよぉ~いらっしゃい」
と迎えてくれたのだ。



