「あたしできるだけ協力しますから
美空を幸せにしてやってください」
さっきまで意気がってた室井は
急に大人しくなってオレに頼み込んできたのだ。
室井の言うこと信じてみようかな?
「言った限りには協力しろよ!」
「しますよ~!
ねっ!どうしますぅ~?
作戦練りましょうよ!」
「なんでお前と考えるんだよ
バカじゃないのか?」
「そう言ってぇ~
あたしの手助けないと課長だけでは
あの頑固な美空は動かせませんよ」
確かに・・・。
意志が強い・・・
前に比べてますます強くなってる。
「まぁ仕事しながら考えるよ」
「ですね・・・」
やっと室井がオレの前から消えた。
うーん・・・
手強い美空をどうしようか。。。
とか言ってるけど
まさかの室井の思い過ごしで
美空はオレのことをホントに
何も思ってなかったりして。
それが一番怖いところでもある。



