その夜のこと
「石川さーん元気ですか?」
傷心してるオレの耳元に響く
でかい声
相手はそう
大阪の三浦さん。
「生きてる・・・」
「ねぇ~運命の人と出会えました?」
いつも一言目がそれ
「どこかで見てたのか?」
「はぁ?ってことは?」
「ナイスなタイミングだよ」
「ってことはぁ~!
会ったんですね!」
「今日な・・・」
「あっ・・・今お邪魔ですか?」
「何が?」
「一緒に居るとか?」
「いや・・・一人だ!
偶然会ったけど全然関係ない」
「何もないんですかぁ?」
「三浦さんが期待するようなことはない」
「会ったと言うことはこれから
また何が動き出しますよ!」
「予言者みたいなこと言うな!」
「オレの予感当たりますからね
それはそうと来週東京へ行きますよ」
仕事でなくプライベート
彼女とディズニーランド旅行らしい。
「ふーんデートか!」
「会いに行きますから」
「来なくていいわ!
三浦さんの幸せ自慢は遠慮するわ」
「そんなこと言わないでくださいよ~」
来るなと言っても
きっと来るだろうな・・・。



