「あっ・・・」
「やっぱり!
さっきから似てるなって思ってみてたんだ
タイムライン見たから来てんだって
思ってたけどまさか会えるとは!
大阪に用?」
「同期会があって」
「同期会?美空ちゃんて大阪の人?」
大阪の専門学校を出たと説明した。
「へぇー!それなら俺達
会ってた可能性もあるよね?」
「ですねっ!
あたしこの先の居酒屋でバイトしてましたから」
「えっ?どこ?」
「そこのプラザ」
「マジで?いつの話?」
「2年前」
「2年前か・・・それなら
会ってないや
オレは大阪人でないからね」
就職で1年前
この大阪へ来たそうだ。
「あっ!石川さんも中にいるよ
会って行けば?」
会えない・・・。
「新幹線の時間がないので
宜しく伝えててください」
「わかった!
じゃあまたね」
【美空・・・】
あたしを呼ぶそんな声が聞こえてきたけど
それはあたしが一樹に会いたいと思ってるから
ここはドラマのように
一樹が追いかけてきて再会・・・
そんなシチュエーションを想像しすぎての
空耳 あたしは新幹線に乗って大阪を後にした。



