「それはそうと彼氏一樹くんだったっけ?
事故したから別れたの?」
「うん…
その前には別れてた」
話しても分かんないだろうし
あたしの当時の一樹の記憶が
無かったと説明しても長くなるだけだし
別れてたと言うのが正解だ。
「そーなんだ」
「一樹くん結婚してるよ
前に1度子供と居るのを見たんだ
あ。。。」
あたしが知らないと思って
話すのを辞めたよっちゃん。
「結婚してるの知ってるよ
実はね 偶然なんだけど
東京のあたしの職場で会った」
「えー‼こんな広い世の中なのに
会うってどうなん?」
「さぁ?」
「あんなにラブラブだったのに
どうして別れたの?」
また話を元に戻す友人。
「もう過去のことよ!
あたしはあたしでもう彼氏いるし
向こうの親もすごく可愛がってくれてて
あたしは足が不自由だから負い目を感じてたら
そんなの気にしないでって言ってくれてるの」
「いいじゃん!芳香の次は美空か?
いいなぁ~幸せそうで」
ああ・・・
嘘をついちゃった。
まるっきり反対なのにさ。



