この空の下でめぐり会う奇跡




東京駅まで送ってくれた母
「気を付けて行った来るのよ
何かあったらすぐに連絡するのよ」
とすごく心配そうに言った。


「大丈夫!」


「帰るときも荷物は送りなさいね」


事前にホテルへ荷物を送ってるので
ショルダーバッグ一つと言う身軽さ。


「田戸倉さん心配してると思うから
ちゃんと連絡するのよ」


「はいはい」


あの日から一週間
あたしから連絡はしていない。


向こうから連絡があれば返すだけ・・・。


新大阪へ着いた
4年前を思い出す。


梅田へ行くのにどう行けばいいのか
声をかけたのがたまたま通りかかった
一樹だった。


あの時あの時間にあたしが新大阪に着いていなかったら
出会ってない。


他の人と恋をしていたのかもしれない。


違う出会いがあったなら
事故にもあっていなかったかもしれない。


ううん
あたしは一樹と出会えて幸せだった。


いっぱいいっぱい笑わせてもらったし
愛もいっぱいくれた。


ここで出会えたのは
間違いじゃなかったよね。


さぁ!あたしの人生またここからスタートだ!