この空の下でめぐり会う奇跡



ほぼ終わりと言う頃
『お茶を入れてきたわよ』
と 田戸倉さんのお母さんが
部屋へと入ってきた。


「勝手に入ってくんなよ!」


田戸倉さんはマジ顔で
嫌そうに言ったけど。


年頃の息子の部屋に女の子が
来てるって言うのに
堂々と入ってくる親
それもどうなの?


まさかこのお母さん子離れしてないタイプ?
それとも気になることがあるわけ?


そっちの方が大か。。。


要はあたしの存在か。


「あたしね最近スマホを持ったのよ
それでね たくさん友達ほしいから
あなたのも教えてくれない?」


えっ‼


「また始まった~
お袋はlineってものを楽しんでるって言うか
オレのツレにもこの前聞いたよな」


あたしだけじゃないのか
ビックリしちゃった。


あたしは何も思わずIDを教えてしまったのだ。