私は何も追及せず、窓の外を見つめた。 春田くんは無言のまま私の肩にもたれかかってきた。 「……」 一緒に逃走。 この選択は正しかったの? よかったのかな? 犯罪者と逃げて……。 この人といて大丈夫なのかな? 考えれば考える程、何もわからなくなってきて。 私は考えるのをやめて、ゆっくり目を閉じた。