「じゃあお風呂場に行こうか」 やった……。 やっと、首輪が外してもらえる。 「ねぇ、七乃……絶対にないと思うけど」 「な、何?」 「逃げようなんて、考えてないよね?逃げるのは、許さないからね」 「っ」 その目は怒ってるみたいで、冷たくて、すごく怖かった。 「うん……逃げないから。絶対に」 逃げようとすればアウト。 確実に……。 「ま、逃がさないけどね」 逃げようとすれば、彼は何をするかわからない。