今 そこでは人々が生きている


輝く太陽の下で


飽和した利便の中で


壊れた姿はどこにもない


記憶も歴史も時流に薄らいでいく


そこは豊かな夏を迎える


命の焼けただれる臭いはどこにもない


焼くものもどこにもない



私はその日を知らない