途端に、言い争っていた『猫』と『鳥』は同時に動きを止めた。 「……はぁ?」 そして二人同時に気の抜けた声を出す。 そんな呉羽と藍を見て、千霧は思わず吹き出した。 「本当に息がぴったりだよ。仲が良い証拠じゃない」 「なっ……!」 「じ、冗談じゃないっ!誰がこんな奴と!」 否定する二人だが、お互い本当に嫌い合っている様子はなく。 それは千霧にも由良にも十分わかることだった。