聞くと、近藤は、ビクッと少し体を強ばらせたあと 苦笑いした。 「な、なんでだろうな~。 千秋さんが男装しているからなのかもしれないな」 「あははっ」 しどろもどろになっている近藤がなんだか可愛く見えた。 近藤は四つはいっていたおにぎりを三つもぺろりと食べたあと、 「そうだ!」と言い、思い付いたように声をかけた。