それでも、相手に怖がっているのがばれてはいけないと、男もどきを睨みあげる。 『何のことか分かりませんけど、貴方に食べられる気はありません』 「チィ、ヨコセェェ!!!!」 『人の話し聞いてぇぇぇぇ!!!!』 化け物が手を振り上げ、攻撃しようを振り下ろす。その手の爪は獣のように鋭く、もし当たったりなんかすれば、大怪我ではすみそうにない。 こんな時のための、棒だ!! ――――ガンッ 持ってきた棒で、振り下ろされた手の攻撃から身を守った。