「中谷、前に」 「はい」 呼ばれたのは紗稀で、前に出ていく姿は、なにか吹っ切れたような清々しさがにじみ出ていた。 「中谷から報告だ、よく聞け」 担任の合図で、紗稀が口を開く。 「この度私は、神奈川県に転校することになりました」