うそつき執事の優しいキス

 ……だけど。


 さっきのJRの駅と全く違う様子に、驚いた。



 え……ええっと。


 この時間。

 君去津駅に降りた高校生……って、わたしと宗樹の二人だけ?


 ホームに待っているヒトビトが乗り込んで、電車が行ってしまえば、そら。


 歴史を感じる、と言えば聞こえが良いけれど。


 要は古くてぼろっちぃ、ただただ広いだけの駅に二人ぼっちで取り残されたような気がする……んですが……


「……これって、一体……」


 季節は、春。


 時間は朝。


 天気は、晴れなのに、この駅には、何か出そうな雰囲気、ある。


 幽霊とか!


 妖怪とか!!


 お化けとか!!!