うそつき執事の優しいキス

「多分理紗は僕と一緒に登校しない方が、いい……」


「なに、宗樹みたいなこと言ってるんです!
 蔵人さんは、まだCards soldierじゃないでしょう?
 何があるって言うんです!」


 蔵人さん、何か言いかけたけど、無視!


 だって、歌がちゃんと曲になるかどうかなんて、本人がいなくちゃ意味ないもんねっ!


 まだ、何か迷っているような……っていうか。


 ちょっと引き気味な蔵人さんの手を引っ張らん勢いで、彼よりも先に校門にかけ込もうとした時だった。


 うっわ~~


 今日は最初から校門の近くで、わたしを自分の部活動の部員にしたい勧誘の皆さまが、ずらりと並んで待ち構えてる!


 わたしが、すっっごく早く家を出た理由って、このヒト達をかわすため、だったんだけど。


 君去津駅ではしっかり覚えてたこと、蔵人さんの歌で忘れてた!


 神無崎さんなり宗樹なりが来ると、また蹴散らされるから、かどうか。


 皆さん、短期決戦の構えで待ち構えている。


 えぇ~~んっ!


 わたしに向けられる表情(かお)。


 全員にこにこ笑顔なのに怖いよ~~!