うそつき執事の優しいキス

 そんな、わたしの言葉に、井上さんはぱぁっと、周りが明るくなるような笑顔を見せた。


「もちろん! 軽音部、どころかばっちり、しっかり!
 Cards soldierのマネージャーになるコトが出来ました~~!」


「早っ! それはすごいね。
 神無崎さん、即決だったんだ」


 ま、まぁ、あのダイヤモンド・キングが何かをずーっと悩んでいる姿って、想像つかないけれど……!


 感心しているわたしに、井上さんは、笑顔の追い打ちをかけた。


「えへへへ~~
 普通に入れて、って言っても絶対ダメだって判ってたから、結局『裏技』も使っちゃったんだけどね?」


「……裏技……」


「きのう言ってた、身内枠ってヤツ!
 あははは~~ やっぱ、ズルはいけないよね。
 一瞬、キングとジャックの二人同時に引かれちゃった~~
 でも、キングは歓迎してくれたし、ジャックは……なんとか承諾してくれたかな?
 ちょっと、嫌われちゃったかもしれないけど……」


 でも今、大事な彼女さんを黙って預けてくれたんだから、ギリギリセーフよね?


 お願い、そう言って~~


 なんて、軽く楽しげに笑うのを、わたし複雑な気持ちで眺めてた。


 井上さん。本当は、とてもいいヒト、なんだけどなぁ……

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