うそつき執事の優しいキス

 驚いて声の方を見れば。


 神無崎さんと宗樹、そしてなぜか昨日オトモダチになった井上さんがいて……あ。わたしと目があったら笑って手を振ってくれた。


 見知った顔の助けに、ほっとする~~


 けれども、収まらないのはわたしを囲んだヒトビトだった。


「軽音部も西園寺さんを狙ってるの!?」


「いくらCards soldierだって!
 昨日西園寺さんは軽音に顔を出さなかったはずだろ!?
 それで横取りはずるいんじゃねぇの!?」


 ワイワイワイ!


 ガヤガヤガヤ!


 皆好き勝手言ってて、全然収拾がつかないじゃないよ~~


 そんな大騒ぎの中で、神無崎さんはひときわ大きく声を張り上げた。


「今のオレは生徒会会長サマだ!
 軽音も、Cards soldierも関係ねぇ!
 全員、冷静になってみろ!
 今は、朝! そろそろホームルーム開始の時間だ。
 予鈴鳴っても、ここら辺をうろうろしてるヤツは、生徒会執行部と風紀委員の名において、全員遅刻扱いにしてやるから、そう思え!」


「「「ええええ~~!!」」」


「あと、本人の意思を無視して、強制勧誘した部活があれば、一週間の活動停止だ!
 普段ならともかく、今部活の活動停止をくらったら新入生は一人も入ってこねぇぞ!
 みんなフェアにやろうぜ!!」