うそつき執事の優しいキス

 蔵人さん。


 昨日の部活紹介の最後に体育館のステージにあがって、Cards soldierのリーダー、ダイヤモンド・キングの神無崎さんともめたっけ。


 それで、停学!?


 驚くわたしに蔵人さん自身は、まあね、と小さく頷いて、そう気にした様子はなかった。


「たいしたこと、ない。
 停学って言ったって一日、だし。
 ま、次にもう一度停学喰らった、ら。
 かなりマズイコトになりそうだけど、も」


 それって、今の状態でもかなり大変なコトなんじゃ……!


「あの、わたし!
 宗樹……じゃなかった、クローバージャックの藤原先輩に、大体の話、聞きました!」


 昨日、Cards soldierに関わる三人が、そろって顔に傷をつけてた理由を。


 スペード・エースがバンドを抜けてしまったワケを!


 わたしの言葉に、蔵人さんは、天使みたいなキレイな顔のまま。目だけを剣呑そうにすぃ、と細めた。


 うぁ……雰囲気悪い~~


 でも、黙ってなんて言ってられなくて。わたしは頑張ってみる。


「Cards soldierは、このままじゃダメだと思……」


「Shut up(シャラップ)! 黙れ!」


 昨日、神無崎さんに見せた表情よりも、大分マシではあったものの、わたしの言葉に割り込むように蔵人さんは怒鳴った。