「ここらの有力な権力者って言うのか?
酒飲んで運転してた自分が悪いクセにどうしても、車を台無しにした犯人を作りたくて。
スペード・エースを夜間走行集団の幹部ってことで、君去津高に文句を付けて来た。
それで、色々揉めて、スペード・エースは期限未定の停学っていうことで落ち着いたんだ。
一応、学校側も、本当に悪いのは向こうだって判ってたらしい。
一般生徒には、エースの単独事故で長期療養のため、学校を離れる……って説明したんだ。
この騒動のために、雷威神は完全解散。
Cards soldierだけは、俺達の意地でなんとか残した……って言うのが現状だ」
まぁ、死人が出ないだけマシだったけれど、ひどい話だろ?
って、宗樹は上を見上げた。
「しかも、チームに突っ込んで来たヤツらは、本当は、スペード・エースでも、裕也でもなく、蔵人を潰したかったらしいことが判ってな。
蔵人としては、どうしてもCards soldierをスペード・エースがいた時のまま残して、アイツが帰って来る待ちたいんだと思う。
スペード・エースはもう、二度と帰って来ないかもしれないのに」
「……そっか……そんなコトがあったんだね」
宗樹の長い話を聞いて、わたしの胸も、痛む。
とても華やかなCards soldierの裏側に、こんな出来事があったなんて。



