雨がやんだからと言って 僕らの心が晴れるわけではなく 次に来る強風と豪雨におびえる毎日 日の出を迎えたからと言って 僕らの心が明けるわけではなく 次の夜の寂しさに耐える準備を始めるだけ 僕らが欲しいのは 雨がふる前に「一緒に帰ろう」と 傘に入れてくれる優しい一声 僕らが願うのは ずぶぬれの体を拭いてくれる タオルから伝わる人の体温 雨が憎いわけではなくて 雨はふってもいいから どうか見て見ぬふりをするのだけはやめて欲しい