「すぐにでも進軍は始まるだろうな」
「うん……総司は、どうするの?」
総司は局長が流山で投降してしまってから、明らかに憔悴しているようだった。
咳き込む回数も多くなり、呼吸さえ辛そうだ。
このまま新撰組と一緒に行軍して、戦に参加するのは誰が見ても無理そう。
だけど……。
「一緒に行くに決まってんだろ」
ほらね。言うと思ったよ。
総司はむくりと起き上がると、あたしにそばに座れと命じた。
言われるまま近くに寄ると、総司がじっとあたしを見つめる。
「……な、なによ?」
居心地が悪くて目をそらそうとすると、総司があたしの手をにぎった。
その長い指は、以前より少し細くなってしまったみたい。
そんなことに気づいて、胸が痛くなった。
「楓……曖昧にしていてすまなかった。ちゃんと話をしておこう」
「え?」
「これからどうするかについて」
どくん、と心臓が跳ねる音がした気がした。
総司は真剣な顔で、あたしを見つめている。



