幕末オオカミ 第三部 夢想散華編



……って、あたしだけ総司の実家に隠れてろってこと?

たしかにこれから新撰組についていくことは、今までよりもっと厳しくて辛いことになりそうだけど……。


「やだ!」

「そう言うと思った」


即答したあたしに、総司はがっくりと肩を落とした。


総司があたしのことを思ってそう言ってくれるのはわかる。

あたしがそれをわかっているのを、総司もわかっているんだろう。


ぎゅっとその腕にしがみつくと、総司はもうそれ以上、何も言わなかった。


こんなご時世だ。一時でも離れてしまえば、もう会えないかもしれない。


最初から、いつ戦いで命を落とすかわからないのはお互い様だったはず。


ならば、最後の最後まで、一緒にいよう。


どんなに時代の逆風に吹かれたって、あたしはこの手を離したりしないんだから。